なんでパパが育児すると感謝しなきゃいけないの?
たまたま読んでいた育児書で、
パパが育児をしたら感謝の気持ちを伝えましょう。どんなに『して当たり前』のことでも、ありがとうと言われると嬉しいものです。
というようなことが書かれており、ふと『ありがとう』について振り返ってみました。
息子が生まれる少し前、産院の母親学級で、
パパが育児をしてくれたら『ありがとう』を言いましょう
と教えられました。
正直、意味がわからないと思いました。
パパも育児をするのが当たり前なのに。
育児は『してもらう』ものでも『手伝ってもらう』ものでもないのに。
だけど息子が生まれた頃、パパは仕事が忙しくて。
仕事で疲れているのに息子の相手をしてくれるパパに、自然と感謝の気持ちを持てるようになり、何かしてくれる度に必ず『ありがとう』と言うようにしました。
でもしばらくして、『なんで一日中息子の世話をしている私は全く感謝されないのに、パパはちょっとやっただけで感謝されるの?』と、少しイライラが出てきました。
そんなとき母に、
『ありがとう』を言える子に育てたいなら、『ありがとう』が溢れる家庭にしなさい
と言われ納得したので、『ありがとう』は言うようにしたけれど、正直、口先だけで心は込めていませんでした。
そんな時編み出したのが、息子を通して『ありがとう』を言う方法でした。
たとえばパパが泣き止ませるために抱っこしてくれたとき。
『パパが抱っこしてくれてよかったね~ありがとう~』
たとえばパパがお風呂に入れてくれたとき。
『パパがキレイキレイしてくれて気持ちよかったね~!パパにありがとうしようね~』
そんな日々を過ごしていたら、ある日パパが
『ママが○○してくれるって。ありがとうだね~』
と言ったことに気づきました。
ただ私の言葉を真似しているだけかもしれません。
心はこもっていないかもしれません。
だけど、ちょっと嬉しい気持ちになりました。
そして、共働きで私だけが家事をしても、感謝の言葉一つなかった夫が、息子を通してではあるものの『ありがとう』を言うようになったことは、驚きでもありました。
これからも続いていくかはわかりませんが、母が教えてくれたような、『ありがとう』が溢れる家庭にできたらいいな、と思います。
そして息子が、きちんと感謝の気持ちを持てる人間に育ちますように。